元ジャニーズJr,の岡本カウアンさんが、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長からの性被害を告白したことから端を発したジャニーズ問題。
そんなカウアンさんに対して以前から一部で「何がしたいのか?」「売名行為?」「お金がほしいの?」という声があがっていました。
ということでこの記事は、岡本カウアンさんが金目当てで売名行為と話題になっている理由などについて調べてみたいと思います。
そしてカウアン岡本さんの目的についても考察していきます。
カウアン岡本は何がしたいのかという疑問の声
カウアン岡本さんに対して一部から「何がしたいのかわからない」という疑問の声があがっています。
カウアン岡本って人は他グループの被害まで暴露して何したいの?
— ゆちゃんわーるど໒꒱.。 (@yu___175) September 10, 2023
普通に営業妨害。
当事者本人たちが黙ってるんだからそれでいいでしょ。
お金目的じゃん。
カウアン岡本さんって結局何がしたかったんだろうか。
— momo (@epi20211027) September 13, 2023
今見てると自分がジャニーズで成功できなかったから、ジャニーさんのネタ使ってジャニーズのタレントたちをいじめたいだけにしか見えないんだけど。
せめてジャニーズ事務所解散が狙いとかやってくれてたら落とし所わかりやすいのに。
カウアン岡本もう何がしたいんか分からないな
— ® (@TzvYm) September 12, 2023
カウアン岡本は何がしたいのか
カウアン岡本さんが何をしたかったのか、大きな目的としては3つ考えられると思われます。
1、堂々と言葉にすることで自分の中の葛藤を昇華させたい、そして赦したい
2、自分と同じような辛い目にあった人たちに寄り添いたい、あなただけではないことを知ってほしい
3、子供たちを守るために行動したかった
葛藤を昇華させるため
性加害にあったことで心に深い傷を負ったカウアンさん。
「性加害」があった事実を親にも言えず、ずっと一人で抱え込んできました。
カウアンさんは、自分の身に起きたことは「言えないこと、ダサいこと、恥ずかしいこと」そう思っていたと、人気ユーチューブチャンネル「街録」でこう語っています。
誰かに言っても自分が笑われて終わりだろうと、これまで性加害にあったことを人に言うことは出来ませんでした。
人は誰かに自分の悩みや苦しみを話したり、言葉で吐き出すことによって救われることは多いですよね。
ですからカウアンさんは、誰にも言えなくてきっととても苦しかったでしょう。
「起きた事はなかったことにはできないけれど、言葉にすること、誰かに言うことで、赦したいし昇華して前を向きたい」とそういう想いがあったのでしょう。
すべてをさらけ出した今、カウアンさんの心が少しでも軽くなっていたら良いなと思います。
辛い思いをしている境遇の人たちに寄り添いたい
カウアンさんは、自分と同じように性加害にあったことがある人や、同じでなくても辛い思いをしている人たちに寄り添えれば…そういった気持ちがあったことも語っています。
「誰でも言えないこと、苦しいこと、あるじゃないですか。
それを言えたってことがメッセージになったのかな、共感してくれたのかなって」
ヤフーニュース オリジナル特集
自分の被害を公表することで、同じ被害にあった人たちに向けて「恥ずかしいことではないし、あなたは悪くないんだよ」というメッセージを届けたかったのでしょう。
そして、性被害にあった人たちだけでなく他の何かで悩んでいる人たちにも、自分の告白で少しでも救われてくれれば…そういった思いも込められていたのではないでしょうか?
子どもたちを守るための行動
カウアンさんは、同じ被害にあった元ジャニーズJr.の橋田さんと二本樹さんと共に、「児童虐待防止法」の改正を求める署名を集めて提出しています。
(志賀泰伸さんもこの活動を一緒にしていました)
ジャニーズ事務所前社長の故ジャニー喜多川氏の性加害問題で、被害を受けたと告白した元ジャニーズJr.の橋田康さん(37)とカウアン・オカモトさん(27)、二本樹顕理さん(39)の3人が5日、国会を訪れ、自民党や立憲民主党など与野党6党に、児童虐待防止法の改正を求める3万9326筆の署名を提出した。
東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/254816 2023年6月5日
この署名を提出する前には、橋田さんと共に国会内でのヒアリングに応じています。
ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題をめぐり、被害を訴えている元ジャニーズJr.の歌手、カウアン・オカモト(26)と元ジャニーズJr.のダンサーで俳優、橋田康(37)が16日、東京・永田町の国会内で立憲民主党のヒアリングに応じた。
サンスポ https://www.sanspo.com/article/20230516-JJMFZHFBUNL2TOEJT6CR6EZ5JM/ 2023/05/16
カウアンさんはここで「薬物は絶対にダメ!と小学生の時に教わったのと同じように性加害絶対ダメ!のようなものがあったらいいのでは」などと具体的な意見を出したそうです。
この「具体的な意見を出せる」というのが素晴らしいですよね。
カウアンさんがヒアリングで出したと言っていた内容はこんな感じです↓
レッドゾーンを教える(胸や股間を触られたらおかしいから気をつけるなど)
子供はそこを触られても、それがどういうことかわからないこともあるから漫画などで教えたらどうか
とても良い案だと思います。
確かに子供は性に関して知識がありませんから、被害にあってもそれが被害だとわからない場合も多々あるでしょう。
そういった内容の漫画冊子があるとすごくわかりやすいですよね。
今回カウアンさんが自身の性被害を告白したのには、子どもたちを守りたいという想いもあったのでしょう。
カウアン岡本が金目当てだと言われた理由
一部ですが、世間ではカウアン岡本さんに対して金目当てといった意見もありました。
★ジャニーズ事務所への金銭要求目的?
★投げ銭要求
★ジュリー景子氏の擁護(お金がほしいから?)
ジャニーズ事務所への金銭要求目的?
岡本カウアンさんは常々ジャニーズ事務所に対して「真摯に向き合ってほしい」と話してきました。
この曖昧な要求が一部の人たちから、遠回しの金銭要求では?と言われる原因のようです。
かうあんTBSの取材受けたらしいんだけど被害届出さず訴訟起こすつもりもなく「自分に対して真摯な対応してほしい」とはつまり金よこせやって脅迫してるということ?
— ももん🌹٩(„❛ ֊ ❛ 🎈🐇🐱🎸🎀🍓🤍🕊✒📷🎼🎨 (@psacoiswhere) April 27, 2023
言葉の解釈は人それぞれですから難しいところですよね。
でもカウアンさんを見ているとお金を要求している感じはあまり見られません。
個人的な意見ですが、事務所に変わってほしい、今後被害者が出ないようにしたい、という想いが強いのではないかなと思います。
投げ銭要求
カウアン岡本さんは、以前TikTokライブ配信中に、ファンに投げ銭を要求していたことがあったようです。
岡本カウアン氏のことを知らない人に過去のtiktok動画。ジャニーズ平野くんの悪口、ファンに投げ銭要求。。。。。
— 放火くん (@sushitero_kun) May 21, 2023
pic.twitter.com/yFFjPvCefh
これを見た人たちから「やっぱりお金目当てなのでは」という声が上がったようです。
しかしユーチューブやTikTokなどのSNS配信中の「投げ銭ちょうだい」は他の人達も普通に言うのではないでしょうか?
これを言ったから告発が金銭目的というのはちょっと考えにくいのではと思います。
ジュリー景子氏を擁護
5月5日にたかまつななさんのチャンネルに出演したカウアンさん。
そこでジュリー景子氏について話たことで、「そこまでジュリー景子さんを擁護するのはなんで?お金欲しいの?」という声が上がったようです。
- 出てる写真とかは強面のイメージだったけれど可愛らしい感じだった
- 自分のおじさんがそういうことをしていたことにショックを受けていた
- (知らなかった面もあった…?と言われ)そりゃその場にいなかったですからね、本人じゃないしと答える
- タレントへの想いを感じた
- 性被害にあった被害者への想いも感じた
こういったカウアンさんの話に対して「擁護しているように見える」「今までと違って歯切れが悪い」という意見が増え、「お金積まれたから?」という憶測へ繋がったようです。
しかしジュリー景子さんはジャニー喜多川さんではありませんので、加害をした本人ではない人を悪く言うのは違う気もしますので、カウアンさんも苦しい立場だったのでは?と思います。
カウアン岡本が売名行為だと言われた理由
そしてカウアンさんに対しては「売名行為では?」という意見もありました。
★暴露のタイミングに疑問
★何故民事裁判しないのか
★平野紫耀さんキンプリ脱退すぐのツイート
何故今のタイミングで暴露?
カウアンさんに告発に対して、なぜ今のタイミングなのか?と疑問に思う人が多くいたようです。
「カウアン 何がしたい」で検索したらみんな同じこと思ってたわ
— めこ (@okura_ohkura_) May 16, 2023
タイミングがわけわからなすぎる
しかしこれについては、たかまつななさんの動画に出たときにこう話しています。
ガーシーチャンネルに出たときに「(性被害)ほんとはどうなの?」と聞かれ、昔の自分なら言わなかったけれど、もう嘘はつきたくないと思った
カウアンさんは、「これまでこういった話題を出されたときにずっと嘘をついてきて、それが苦しかったし自分が悪いことをしているように思えたことも苦しかった」と話していました。
なぜジャニー喜多川氏が生きていたときに告発しなかったのかという意見が多いのですが、逆に「今いないから言える」というのもあるのではないでしょうか?
そしてグルーミングされていたのでは?という話もあります。
性犯罪・性的虐待の文脈におけるグルーミング、チャイルド・グルーミングとは、性交や猥褻行為などの性的虐待を目的として、未成年の子どもと親しくなり、信頼など感情的なつながりを築き、手なずけ、時にはその家族とも感情的なつながりを築き、子どもの性的虐待への抵抗・妨害を低下させる行為
Wikipedia
何より被害者の皆さんの中にはジャニー喜多川さんに感謝もしていると言う方もいて、それを見たときに「ストックホルム症候群」を思い出しました。
ストックホルム症候群
誘拐事件や監禁事件などの被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に過度の連帯感や好意的な感情を抱く現象。
誘拐や監禁ですら、こういった洗脳のようなことが起こり得るのです。
ジャニー喜多川氏は性的なこと以外は優しい人だったようですから、被害に合われた方もジャニー喜多川氏を悪く思えなくて逆にそこに苦しんでいる人もいそうな気がします。
カウアンさんも、性被害を告白するまでに多くの葛藤があったのではないでしょうか?
「今だから言えるようになった」ということもあるのではないかなと思います。
民事訴訟を起こさないのは何故?
どうして裁判をしないのかという意見もありました。
てかカウアンもさ何で訴訟起こさないのか不思議なんだけど。事実ならとりあえず訴訟起こして白黒つけた方が良くない?目的が完全に売名と小銭稼ぎにしか見えないんだけど。
— きーにゃ (@a_hillmild) May 11, 2023
亡くなった方に対して裁判を起こせるのかな?と思ったのですが、弁護士さんの見解によると、岡本カウアンさんの性被害に関しての民事訴訟は、立証することは簡単かもしれないということでした。
別裁判とはいえ、また、別のタレントに対するものとはいえ、一度はジャニー氏による『性加害』が認定されているので、このオカモトさんも自身に対する『性加害』を民事裁判で立証するのは簡単かもしれません。
ビジネスジャーナル https://biz-journal.jp/2023/04/post_339212.html
また、場合によっては事務所や経営陣への損害賠償請求も可能であるとも。
もし『スタッフがタレントを送り届ける』行為が、事務所の組織的な命令によって行われていたことをうまく立証できるのであれば、事務所や経営陣に対する損害賠償も可能となるでしょう。
ビジネスジャーナル https://biz-journal.jp/2023/04/post_339212.html
こういったことからでしょうか、岡本カウアンさんが民事訴訟などを一切していないことを疑問に思う方もいらっしゃるようですね。
ただ裁判は非常に時間がかかり、精神的にも金銭的にも長い期間苦しむことになるイメージがありますし、するしないは本人の自由ですから難しいところです。
平野紫耀に関するツイートが売名行為だと炎上
岡本カウアンさんは2022年11月の平野紫耀さんへのツイートで炎上していたようです。
これは平野紫耀さんがキンプリ脱退を発表した直後のことで、カウアンさんは「俺と組む?」とツイートします。
その結果このツイートに対して「不謹慎すぎて笑えない。」「売名行為」といった批判コメントが続出しました。
キンプリファンからすると、平野紫耀さんの脱退でショックを受けているさなかのこのツイートは不快だったのでしょう。
確かにちょっとタイミングが良くなかったのかもしれませんが、天真爛漫なカウアンさんらしいといえばらしいなと思います。
ただこのことがあったので、それ以降「売名」と言われやすくなってしまったのかもしれません。
ジャニー喜多川による性加害問題の経緯
それでは最後に「ジャニー喜多川氏による性加害問題」の経緯について簡単にまとめます。
1960年代 週刊誌でジャニー氏の性加害問題が報じられるようになる。
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1965年 ジャニー喜多川氏が関わっていた新芸能学院の学院長が「男子生徒15人に対して性加害行為をしていた」とし、ジャニー氏を追放。学院長はジャニー氏を提訴するが性加害の事実は認定されず。
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1980年代 ジャニー喜多川氏に対する暴露本が多数出版。
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1988年 元フォーリーブスの北公次氏が著書の『光GENJIへ』で性加害を告白。
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1999年 週刊文春がジャニーズ事務所の特集記事を14週連続で掲載し、ジャニー氏による性加害問題も取り上げた。元ジャニーズJr.やジャニーズ事務所OBの告発内容も掲載。
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2000年代 ジャニーズ事務所とジャニー氏が週刊文春の発行元となる文藝春秋を東京地裁に名誉毀損で提訴。
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2002年 3月27日、文藝春秋の名誉毀損と不法行為責任を認める判決。
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2003年 7月15日、東京高裁での第2審判決では第1審を覆して、ジャニー氏のセクハラに関する記事が真実性の要件を充足して違法性が阻却されると認定。ジャニーズ事務所は判決を不服とし上告。
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2004年 2月24日に最高裁が上告を棄却。東京高裁判決が確定し、ジャニー氏による性加害が司法の場で認定される。
ここからはジャニー喜多川氏が亡くなってからの流れです。。
2019年 7月9日ジャニー氏が死去(享年87歳)。
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2022年 11月、カウアン岡本氏がガーシー氏のYouTubeチャンネルに出演。ジャニー喜多川氏の性加害について赤裸々に話す。
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2023年 3月18日、イギリスの公共放送局BBCが、ドキュメンタリー動画『JPOPの捕食者 秘められたスキャンダル』を日本で配信。ジャニー氏に性加害を受けたとする元ジャニーズJr.の証言などを紹介。
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2023年 4月12日、カウアン岡本氏が日本外国特派員協会で記者会見を行い、複数回にわたってジャニー氏による性加害を受けたと告白。ここからジャニー氏の性加害について国内のメディアが取り上げるようになる。
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2023年 5月5日、カウアン氏がジャニーズ事務所代表取締役社長の藤島ジュリー景子氏と面談。
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2023年 5月14日、ジュリー氏がジャニー氏による性加害に関するジャニーズ事務所の見解と今後の対応を説明する動画を事務所公式サイトで発表。
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2023年 5月26日「外部専門家による再発防止特別チーム」が組成され調査が開始される。
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2023年 6月12日、特別チームが初めて会見し調査方針を説明する。
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2023年 8月29日、特別チームが2度目の会見で調査報告書を公表し、ジャニー氏による性加害を認定。
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2023年 8月31日、ジャニーズ事務所が9月7日に事務所として初めて記者会見をすると発表。
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2023年 9月7日、ジャニーズ事務所の新社長となった東山紀之氏、井ノ原快彦氏と前社長ジュリー景子氏が会見を開く。
まとめ
カウアン岡本さんに対して「何がしたいのか」といった意見を多く見かけましたので調べてみました。
理由はいくつかあると思うのですが、性被害を受けた方たちは「何がしたいのか」というよりも、その被害を告白することで一歩でも前に進みたいという想いが強いような気がします。
傷ついた気持ちを誰にも言えないことは大変苦しいことでしょう。
公表できたことで被害に合われた方々の心の傷が少しでも癒えるといいなと思いました。
それでは今回はこの辺りで失礼します。
最後まで記事を読んでくださいましてありがとうございました。
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