神戸市西区玉津町で同居していた母親(57)を約3カ月間監禁したうえ鉄パイプなどで殴ってけがをさせたとして、兄弟4人が逮捕された事件。
あまりにも不可解な事件で始めは母親に同情があつまっていました。
しかしここに来て、保護された母親が過去に子どもたちを虐待していたという新たな情報が出てきました。
更に逮捕された4人の兄弟は知的障害のではと言われていますが、この母親も同じではなかったのかという噂もネット上にあがってきています。
この記事では、母親から子どもたちへの虐待や、母親が知的障害だったというネットの噂について調べていきます。
事件の概要
母親を兄弟4人が監禁して暴行していたこの事件。
母親は4人が出かけている隙に逃げ出し保護されました。
そして保護された母親の供述から、孫(長女・穂坂沙喜の子供)修(なお)君の遺体が発見されるという驚愕の展開となりました。
同居する母親を監禁してけがをさせたとして、兵庫県警は22日、いずれも神戸市西区玉津町居住(いすみ)の無職のきょうだい4人を監禁と傷害の疑いで逮捕し、発表した。
捜査1課によると、逮捕したのは長女の穂坂沙喜(34)、次男の大地(32)、双子で次女の朝美(30)と三女の朝華(30)の4容疑者。同日夕、自宅近くの草むらから沙喜容疑者の長男、修(なお)君(6)の遺体が見つかり、県警は死体遺棄容疑も視野に関連を調べる。
4人の逮捕容疑は今年3月~6月20日ごろ、自宅の鍵付きの押し入れで母親(57)を監禁し、6月19日ごろに背中を鉄パイプで殴るなどしてけがをさせたというもの。同課は4人の認否を明らかにしていない。母親は入院中だが命に別条はないという。
容疑者らは修君を含む6人暮らし。20日夜、神戸市垂水区内で、けがをした状態で車いすに乗っている母親が保護され、県警は監禁・傷害事件とみて捜査。22日午後3時ごろ、4容疑者を神戸・三宮のセンター街で発見し、容疑者らの説明で修君の遺体を見つけたという。県警は23日に司法解剖をして死因を調べる。
朝日新聞
事件に登場する人物たちの関係性です↓全員同じアパートに同居していました
監禁・暴行を受けていたのは母親(57)
監禁・暴行していた母親の子供たち、長女の穂坂沙喜(34)・次男の大地(32)・双子で次女の朝美(30)・三女の朝華(30)
スーツケースの中から遺体で発見されたのは長女の穂坂沙喜(34)の長男・修君(6)
穂坂沙喜容疑者たちきょうだいは虐待を受けていたという告発
始めは「なんて狂ったきょうだい達なんだ」と母親への同情が集まっていました。
しかし時間が経つにつれ、母親からの虐待が疑われる情報が出てきました。
1、有名インフルエンサーへのタレコミ
しかし有名インフルエンサー滝沢ガレソ氏のところにこんな告発文が届いていたのです。
情報を提供した方は、小学校1年生~中学校1年生まで、次男・大地容疑者とは同級生だったようです。
この同級生の話では穂坂家は学区内では有名な家族で、その理由は「子供への虐待」でした。
- 子供を鉄パイプで殴る
- 家の外に放り出す
- 食べ物を与えられない子どもたちは新聞紙を食べたりしていた
- 5人いるきょうだいの中の2人は健常者で普通学級にいられる子だったと思われるのに、障害者の支援金などを貰うため「なかよし学級」に入れたがっていたという噂もあった
虐待はかなり有名だったので親から「本多聞3丁目の市住に近づくな」と言われた程だったそうです。
この同級生はこの事件の中心人物と言われている大地容疑者についても詳細に語っています。
大地容疑者は滑舌は悪かったがとても素直で、情報提供者の話でよく笑ってくれる少年でした。
しかしやはり虐待の影響でしょうか、かなり乱暴な面もあったようで、小学生の時に女の子を階段で大怪我させたことも…。
大地容疑者は小学校6年生位の時に女の子に大怪我をさせていた
- いじめられっ子の女の子に階段で足をかけ転ばせる
- 女の子は空の牛乳瓶を持っていたため、転落の際に牛乳瓶が割れて、手の血管や神経をかなり切ってしまった
- 踊り場は血の海となり小学校内は大騒ぎになる
- その子の親がPTA役員だったこともあってか大事になり、逃げるように転校していった
この情報提供者は自分の親に教育虐待で暴力を受ける事が多かったことから大地容疑者にほんの少し仲間意識があったようです。
ですから報道が出た時点では母親が被害者のように扱われていることが不満であると書かれています。
彼らは当たり前に受けられる衣食住も学歴も全て親に奪われ、殴られ人生を壊された
今回の事件は復讐だっ たのかなと思う
20年程疎遠なので今の状況はわからないが、幼少期に母親から容疑者達への虐待があったことは事実
2、元近隣住人の証言
穂坂家がかつて暮らしていた集合住宅の近隣住人の方もこう証言しています。
- 夜9時を過ぎても団地の公園や階段部分でランドセルを背負ったまま家に帰らない姿を見た
- 体によく大きなアザを作っていたし、酷いときには頭に怪我もしていた
- 夜に出ていた子どもを保護したときに「お母さんに殴られたの?」と聞くと「うん」と頷いた
- 長男を2回、大地容疑者を1回保護したことがある
「まだ子供たちが小学生の頃、上の子3人は母親から虐待を受けてたようです。
夜9時を過ぎても団地の公園や階段部分でランドセルを背負ったまま家に帰らない子供たちの姿を見ましたし、体にはよく大きいアザもつくっていました。ひどい時には長男が頭に怪我をしていてネット包帯を被ってました。
夜に子供が外にいた時、心配なのでうちで保護してあげて、話を聞くと自分から進んで詳しくは言わないものの、『お母さんに殴られたの? 叩かれたの?』と聞くと『うん』と頷いてました。自分だけでも長男は2回、大地くんは1回保護したことがあります。
まだ当時は虐待とかで騒がれる時代じゃなかったから、保護して警察に連絡をしても母親の元に返されるだけでした。
沙喜さんのことは保護したことはないものの、私の娘にはボソッと母親からの暴力を漏らしていたそうです。母親を監禁するなんて恐ろしいことですが、昔虐待されてできた心のキズが影響しているような気がして、いたたまれない気持ちになります」
集英社オンライン
3、4人の容疑者のひとりと同級生の子をもつ保護者の証言
4人の容疑者のうちのひとりと同級生の子を持つ保護者の証言も出ています。
- 小学校時代、毎日のように母親から言葉の暴力を受けていた
- 母親(保護された祖母)がわめく声が聞こえていた
- 母親は家から出てくることもなく、父親はいなかった
- 掃除や洗濯は沙喜らがやっていていつもゴミ出しする姿を見ていた
- 母親のもとにはたまに彼氏のような男性が来ていた
- 4人とも特別学級にいたことがあった
- 体のアザのことで担任らが何度も家に来ていたけど母親と会えずに帰っていった
「修くんが亡くなったことは本当に痛ましいことで、もし4人がやったことならきちんと罪を償う必要はあると思います。ただ、4人の子供時代を知っていると、彼女たちもネグレクトを受け、親に愛されていなかったので……」と前置きして、こう語る。
「沙喜らは小学校時代、毎日のように母親から言葉の暴力を受けていた。いつも家では母親(保護された祖母)がわめく声が聞こえていて、子供は泣いてじっと耐えている。私から言わせれば、沙喜らも可哀想な子供たちだった。母親は家から出てくることもなく、父親はいなかった。たまに母親の彼氏のような男性が来ていたが、子供と一緒のときは見たことがない。食事くらいは作ってもらえるんだろうけど、掃除や洗濯は沙喜らがやっていていつもゴミ出しする姿を見ていた」
NEWSポストセブン
「4人とも特別学級にいたこともあって、この辺りの子供たちは親から“穂坂家に近寄るな”と言われていたから、沙喜らはいつも4人だけで遊んでいた。学校も家庭環境を問題視していて、沙喜たちの体にあざが見つかったということで、担任らが何度も家に来ていたけど母親と会えずに帰っていった。その後、学校内でトラブルが起きたとかで、一家で引っ越しちゃって、同級生たちも大人になったから話題になることもなかったけど、どうしているんだろうかと心配はしていた」
NEWSポストセブン
この告発が事実であるとすれば、虐待の連鎖が起きてしまったということにほかなりません。
穂坂沙喜容疑者の母親も知的障害との噂
様々なことが明らかになっていく中で、穂坂沙喜の母親も知的障害では?とネット上では噂されています。
同級生だった。さきもだけど、特にお兄さん達は服で隠れてない手足とか頭とかも普通に怪我してた。
先生も友達も皆知ってたと思う。
子供ながらにあそこのお母さんはなんか変で怖いと思ってたけど、自分が障害児を妊娠した今なら分かる。
あのお母さん、知的障害だ。
ツイッター
小学生の頃この兄弟の同級生だったんだけど、全員特殊学級の知的障害。
お風呂も入ってないのか臭くていつもドロドロの破れた服着てた。
凶暴な所があったから近所の人も関わらない様にしてたよ。監禁されてた母親も多分障害有りだと思います
ガールズちゃんねる
知的障害は遺伝するものなのでしょうか?
調べてみたところ、遺伝する可能性もしない可能性もあるということで、現時点でははっきりとわかっていないようです。
知的障害の要因の中には、まれに親から子に遺伝するメンデル型遺伝疾患と呼ばれるタイプの疾患もあります。たとえば、脆弱X症候群はX染色体上の一遺伝子の突然変異によって起こります。
その突然変異による遺伝情報は親から子どもへと何代も受け継がれると言われています。
しかしながら、知的障害にはさまざまな要因があり、遺伝だけが全てではありません。
親から子どもへ遺伝するかどうかという確率に関しても今のところ確かなデータがありません。
遺伝子は父親や母親、祖父母などから引き継がれるものもあれば、突然変異によって生じるものもあります。
親や家族に知的障害があるからといって必ずしも遺伝するとは限りません。
実際に知的障害のある両親から障害のない子どもが産まれるケースや、知的障害のない両親から障害のある子どもが産まれるケースも報告されています。
前述の脆弱X症候群に関しても遺伝情報の保因者であっても知的障害を発症しない場合もあるのです。
そのため、遺伝の確率が高い・低いに関わらず、知的障害を発症する可能性はどの家族でも十分にあると言えるでしょう。
https://h-navi.jp/column/article/122
容疑者たちの母親が知的障害だったどうかは現時点ではネット上の噂であり定かではありません。
しかし子どもに対しての虐待については次々と証言が出てきています。
少なくとも良い母親だったとは言えないのは事実のようです。
まとめ
6歳の何の罪もない子がスーツケースから遺体で見つかったこの事件。
事件の詳細が明らかになればなるほど闇が深くなり、悲しくなります。
幼い子供が犠牲になる事件が後を絶ちませんが、何とか救えないのでしょうか?
現時点では、やはり親の権利が強いため児相や教育機関が踏み込もうとしても中々難しいのが現実です。
行政に改善を求める声は多いのに、中々進まない印象で残念です。
家庭環境に恵まれない幼い子どもたちが保護されることを望みます。
最後まで記事を読んでくださいましてありがとうございました。
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