2020年に37歳という若さで広島県の安芸高田市の市長となった石丸伸二さん。
当選当時は若い市長が出てきたと大きな話題となりましたが、最近では地元の中国新聞とのバトルでまた話題となっています。
そのバトルでの石丸市長の受け答えは理路整然としていて、言葉遣いも丁寧で、本当に頭が良い人なんだということがよくわかります。
そして市政に対して真剣に取り組んでいる姿を見て、石丸市長がどんな人なのか知りたくなりました。
この記事は、石丸市長の学歴や経歴について詳しく調べていきます。
石丸伸二のWiki風プロフィール
生年月日：1982年8月12日
身長：172cmくらい
体重：60kgくらい
出身：広島県安芸高田市吉田町
趣味・特技：トライアスロン、漫画集め、空手、ジャグリング
好きな言葉：”You’re never wrong to do the right thing.”（正しい行いは迷わずやれ）
身長と体重につきましては、正確な情報はありませんでしたが、石丸市長ご本人が「堺雅人さんと身長と体重がほぼ同じ」と発言しています。
堺雅人さんの身長は172cm、体重は60kgなので、石丸市長の身長体重もそれくらいということになりますね。
石丸伸二市長の学歴
安芸高田市立吉田小学校
石丸市長は安芸高田市立吉田小学校を卒業しています。
この小学校は、明治 6(1873)年に開校され、昭和22(1947)年に吉田町立吉田小学校と校名が変更となり、平成16(2004)年に安芸高田市立吉田小学校となりました。
安芸高田市立吉田中学校
石丸市長が卒業したのは安芸高田市立吉田中学校です。
この中学校の設立は1970年で、過去の名称は吉田町立吉田中学校でした。
平成17年に高田郡六町が合併して安芸高田市が誕生したことで、名称を現在の安芸高田市立吉田中学校に変更しています。
広島県立祇園北高等学校
昭和58年に開校した，理数コースを持つ全日制普通科の高等学校で、偏差値は58となっていました。
この高校は広島県の中では比較的新しい高校で、県の進学指導重点校に指定されています。
祇園北高校出身の有名人↓
綾瀬はるか（女優）
山根良顕(お笑い芸人（アンガールズ）)
木村文子（ハードル走選手、ロンドン五輪代表選手）
綾瀬はるかさんは石丸市長の2年後輩ということですから、石丸市長が3年生のときに1年生。
同郷で高校の後輩ということからでしょうか、石丸市長は長年、綾瀬はるかさんを密かに応援していることを雑誌のインタビューで答えていました。
同じ高校の後輩だったらやっぱり応援したくなりますよね！
いつも冷静な口調で意味のわからない質問もバッタバッタとなぎ倒している石丸市長ですが、このエピソードは何だかほっこりします。
京都大学
大学は京都大学経済学部を卒業しています。
記載するまでもないと思いますが一応..京都大学の偏差値は60〜72.5、経済学部の偏差値は65〜67.5です。
国立大学の入試は、普通に受験すると５教科７科目が必要となります。
この５教科７科目とは、国語・数学・英語に社会２科目（日本史・世界史・地理などから２科目選択）、理科２科目（物理・化学・生物などから２科目選択）という内容になります。
これだけ多くの教科を平均的に点数を取り、更に2次試験もあるのですから、京都大学は、難関も難関、超難関大学です。
石丸市長がとんでもなく優秀だということが学歴だけ見てもよくわかりますね。
そして石丸市長は単に勉強ができるだけではありません。
大学時代には大道芸のセミプロとしても活動していました。
安芸高田市長となった当初に石丸市長の特集があり、そこでジャグリングの腕前をほんの少しですが披露しています。
ジャグリングを披露している間、石丸市長はずっと喋りっぱなしでしたが、一度もボールを落としませんでしたので、腕前は確かだと思われます。
「京都大道芸倶楽部 Juggling Donuts」というところに在籍していたようで、2007年度依然のメンバーに名前がありました。
勉強ができて、大道芸ができる器用さも持ち、運動もする（空手とトライアスロンが趣味）石丸市長、マルチ過ぎやしませんか？？？
石丸伸二市長の経歴
それでは石丸市長の経歴を見ていきましょう。
エリート銀行員時代
石丸市長は、京都大学を卒業後、2006年に三菱UFJ銀行へ入行しました。
生年月日から計算すると2006年は24歳のときになりますので、大学に浪人して入学したのか、はたまた大学時代留年しているのか、大学卒業後に他の企業などに就職していた期間があったのか、そのあたりの情報については見つかりませんでした。
石丸市長は三菱UFJ銀行に入行してからは、主に企画部や金融市場部でアナリストとして仕事をしていました。
アナリストとは
「ある分野の専門家・分析専門家」のことです。
石丸市長は非常に優秀だったようで、日本、米国、中国、韓国、中南米など、多くの国の政治や経済、市場を担当していました。
その力量を認められたのでしょう、2014年には為替アナリストとして初代ニューヨーク駐在に就任します。
為替とは
- 「現金の代わりに、手形・小切手・証書などで決済をすませる方法」。
- 異国間で為替が行われる場合は、通貨の交換を伴うため「外国為替」と名称が変わる
そこから4年半にわたってアメリカ大陸の主要9ヵ国25都市を講演会などで飛び回り、エリートとして順風満帆なキャリアを積んでいました。
ちなみにメガバンクの出世街道を少々調べてみました。
すると企画部に配属されるのは、花形エリートコースのようです（王道は人事部や官公庁出向など）。
そして海外赴任で出世コースと言える都市は、金融の最先端であるニューヨーク、ロンドンです（他にもありますが一番はこの二箇所のようです）。
石丸市長の赴任先はニューヨーク支店でした。
企画部からニューヨーク支店、これはもう出世コースだったといっても過言ではないでしょう。
市長への挑戦
2020年7月3日、広島県安芸高田市の児玉浩市長が辞職しました。
これは2019年の参院選を巡る買収事件で、前法相の河井克行被告（公職選挙法違反）から現金60万円を受け取ったとされたことが原因でした。
そして7月5日に、当時の副市長が「次期市選挙長に立候補する意向を固めたこと」が地元新聞から報道されます。
この時市長選挙に立候補していたのは、当時の副市長ただ一人。
このまま立候補者が一人では、選挙も行われることなく市長が決まることになります。
これをニュースで知った石丸さんは、「あれほどの事件があったのに、選挙も行われず、副市長が市長へ繰り上がれば、町は変わらないままだ」と強い危機感を抱きます。
そして一晩考えて、翌日には会社に退職願を提出、市長選への出馬を決めました。
メガバンクで出世街道を走っていたにもかかわらず、安芸高田市のためなら職を失ってもいいという覚悟で市長選に臨んだのです。
何の後ろ盾もなく、更に8月の選挙まで1ヶ月しかないという中でのこの挑戦は、正直に言えば無謀だという感想しか出てきません。
しかし石丸市長は、不可能を可能にしました。
2020年08月09日に行われた安芸高田市長選挙で、前副市長との一騎打ちを制し、見事当選します。
当日有権者数は2万3696人で、投票率は56.98％でした。
石丸市長の安芸高田市への真摯な想いが安芸高田市民に届いた結果のこの当選は、石丸市長にとって本当に嬉しいものだったと思います。
石丸市長の選挙へかけた想い
- 「いずれは地元に恩返しをしたいと思っていた」
- 「安芸高田市をこれ以上ほったらかしにしていたらいかんという思いが勝った」
- 「僕が選挙に出て政治をもう一回みんなで盛り上げましょう」
石丸伸二市長のこれまでの取り組み
それでは続いては市長となってからの実績や取り組みを見ていきましょう。
副市長の全国公募
2021年1月4日、石丸市長は副市長の全国公募を開始し、なんとこれに対して4,115人から応募があったと発表されています。
そして一般社団法人RCF職員の女性が内定します。
しかし安芸高田市議会からの反対により、副市長の定数を2人から1人に減らす条例改正案が賛成多数で可決され、公募した副市長を採用することは不可能となってしまいました。
婚活事業の打ち切り
2021年2月、婚活事業の打ち切りを決定。
石丸市長はその理由を三つ挙げています。
理由
- 結婚という極めて個人的な話に公が関与する理由はない
- 性的少数者（LGBT）への配慮
- 少子化対策はほとんど効果が望めない。1990年頃から少子化が指摘され、数多の政策が打たれたが成果は上がっていない。 少子化それ自体を問題とするのではなく、それによって生じる不具合を解決すべき課題として捉えた方が賢明である。
パートナーシップ宣誓制度
2021年10月1日、LGBTなど性的少数者のカップルが婚姻と同等の扱いを受けられる「パートナーシップ宣誓制度」を導入しました。
石丸市長に対しては、LGBTへかなり配慮が細やかなんだなという印象を受けます（婚活事業廃止の理由にも入っている）。
安芸高田市議会議員定数半減条例改正案
2022年6月10日、石丸市長は、現在16ある安芸高田市議会議員定数を半分にする条例改正案を議会に提出しましたが、同日の採択では、賛成1、反対14の大差で否決されました。
石丸市長が安芸高田市議会議員定数半減条例改正案を低移出した背景には、副市長定数削減がありました。
石丸市長は「（副市長定数の削減時に）何が起きていたのか、何が問題だったのかを周知できると思い提案したというのも狙いとしてあります」とも説明しています。
中学校統合計画
2022年11月28日、石丸市長は生徒数の減少を理由に、市内にある6つの公立中学校を1つに統合する方向で保護者に説明していく意向を表明しています。
「2校」に統合という意見が多いようですが、市としては、中学校を「2校」に統合しても統合してから6年後にはクラス替えが難しくなる見通しであるとしてます。
そのため市は中学校を「1校」に統合し、生徒数を確保しながら新たな校舎を建てる方向で検討を進めたいとしています。
しかし保護者を対象にしたアンケートでは、校数について「2校」が4割と最も多く、「3校案・1校案」がそれぞれ3割と意見が割れています。
無印良品出店計画
2023年4月、市は生活雑貨大手「無印良品」を展開する良品計画と協定を締結します。
市内の「道の駅三矢の里あきたかた」に店舗を開いて、地域資源を活用した商品開発などを進める計画でした。
しかし、市が改修の設計費などの関連予算450万円を議会の議決を通さず、専決処分で決めたことに議会側が反発します。
専決処分とは
本来、議会の議決・決定を経なければならない事柄について、地方公共団体の長（今回の場合はこれが市長にあたる）が地方自治法（昭和22年法律第67号）の規定に基づいて、議会の議決・決定の前に自ら処理することをいう。
簡単に言うと、議会を招集する時間的余裕がない場合等に、市長が条例等を決定することをいいます。
議会側は専決処分を承認せず、施設改修費3300万円を盛り込んだ当年度の一般会計補正予算案についても、改修費分を削減した修正案を提出しました。
6月16日の本会議では議員から「独断と専行を許すわけにはいかない」「今回の企業誘致を議会の判断でさえぎれば、今後、誘致にのる企業が現れるか危惧している」といった賛否両論の意見が出ました。
しかし結局賛成多数で修正案が可決され、2023年12月に予定していた出店が見通せない状況となってしまいました。
まとめ
広島県の安芸高田市長、石丸伸二氏の学歴や経歴について調べてみましたが、とても優秀な方なんですね！
そして安芸高田市を良くしよう！という溢れる情熱を感じます。
こういった情熱を持って市政に身を投じることができる方は貴重な存在です。
賛否両論があるのは仕方のないことですが、個人的には石丸伸二市長を応援したいですね。
それでは今回はこの辺で失礼します。
最後まで記事を読んでくださいましてありがとうございました。
コメント